人を喜ばす
2012.12.22
中国では、立派な人の事を大人(だいじん)といいます。
大したことのない人を小人(しょうじん)と言うそうです。
では、どういうことで、大人と小人といわれるのでしょうか。
大人というのは、自分の力を自分のためだけに使わない。
お金も時間も自分のためだけに使わない。
どれだけ自分の時間を割くのかはわかりませんが、人のため世の中のために使ってゆく。
そういう人を大人というそうです。
一方、小人というのは、自分の持てる力を100パーセント自分のためだけに使ってしまう。
人のため、みんなが良くなるために自分の力を使える人が増えれば、世の中は良くなってゆくことでしょう。
日本人の心には、そんな願いや祈りをもっていると思います。
ただ、それをどうすればいいのかわからないではないでしょうか。
願いや祈りがあれば自然に実現するのでしょうか。
そんなことはありませんよね。
そのことを実現したいという意志、実行力がなければ実現しないのがルールだと思えます。
願いや祈りというものは大きくて強いものです。
しかし、実行力は小さいものです。
弱いものです。
自分のためだけに力を使っている間は、意志力、実行力は強くなりません。
人のために役に立ちたいと思ったとき、ガラスのように脆い心と肉体が強くなるのでしょう。
だから、「人を喜ばす」ということが自分の意志を強くしてゆく元なのだと思えます。
そのことで、ものごとに気付く人になります。
そんなふうに毎日生かされてゆくとき、きっと人の顔は素敵な輝きを放ち始めるのでしょうね。