ロスからヤツがやってきた
高校卒業と共にアメリカ・LA.に渡り、建築の仕事に携わりながらライセンスを取り、会社を興した男がいます。
ビバリーヒルズのセレブの家を手がけながら、力を蓄えていたある日、彼のところに日本からの訪問者があったのです。
阪神大震災の火の海を潜り抜けてロスに視察に来た一行が彼を訪ねました。
「復興するなら美しい街並みにしたい」 と
その願いを聞いて、ヤツは海を渡り淡路島にやってきて、ロスでデザインした町営住宅のコミュニティを造り上げました。
「美しくなければ家ではない」 ヤツの口癖です。
「美しいものだけが時代を超える」 ヤツはそう言い続けています。
ワシは、定期借地権住宅に取り組んだ1999年、世界標準の家を作りたいと願いながらも、何が本当かわからずにいました。
そんなときにヤツに出会いました。
ヤツは、高級輸入住宅をいくら作っても点が増えるだけで、日本の街並みは変わらない。だから何とかしたいがどうしていいかわからない。
と悩んでいました。
土地を買わないで、所有から使用にシフトすれば、もっともっといい家が建てられるよ! 二人は意気投合して一緒に仕事をすることになったのです。
ワシは、ロスに数十回いきましたし、挙句の果てにロスに会社までつくりました。
10年あまり一緒に美しい世界標準の家と街を造ってきましたが、いつしかワシの心から「アメリカ万歳」の気持ちが冷えていってしまいました。
ワシは、エコとエネルギーの視座から新しい家を模索しようと、今度はロッキー山脈の中に行き、世界的に著名なエネルギー博士、エイモリーロビンス先生を訪ねたのです。
そしていつしかヤツ、 カズミ・ヨシヤマと離れていきました。
そしてついに神様が宿る家に出会ってしまいました。
ぼんやりと願っていたことが、すべてカタチになっている究極のエコハウスであり、健康住宅でありました。
ところでがなんとなんと、どれくらいぶりでしょうか「伊勢神宮に参拝に行くから会えないか」とヤツからメールが届きました。
津駅で待ち合わせて再会、 いやーーやっぱりヤツはターミネーターみたいにでかく、相も変わらず 「美しくなければ家じゃない」と叫んでました。
お互いに会えなかった時間が、それぞれを育て、今を生きている感覚が心地よかったですね。
あ、そうそう ヤツと一緒に書いた本があります。
今読んでも結構面白いと思います。
タイトルは 「世界標準の家に暮らそう」です
赤塚建設のHPのお問い合わせからお申し込みください。 お送りしますから。
焼酎ボトル一本あけて、ヤツは東京に向かってゆきました。
明日は四国で街づくりのミーティングなんだ、と言う。
なのに何で東京に行くの?と聞くと 「うん、東京にマンション借りてるんだ」やて
津から香川県に向かうのに、東京経由・・・ 方向音痴なのかワイルドなのか何も考えてへんのか・・・
ま、朋あり 遠方から来る 嬉しいもんですな