やっぱり、手のひらはもらうためより、あげるため
2013.03.29
28歳のときにうつ病になり、精神病院に1ヶ月入院したのですが、
よい学校を出て、よい会社に入れば、人は幸せになれるのだと信じ切っていたそれまでの信仰が崩れました。
もっとも、良い学校を出て良い会社で幸せを感じておられる方々もいっぱいあることでしょうから、
あくまでもワシの個人的な体験ではあります。
さて、精神病院というのは、精神を病んでいる人たちの棲家でありますが、
今になって思うと、ひとつの共通点があることに気付きます。
それは、入院患者の誰一人として 「人の心配をしない」 ということです。
「自分のことだけ」考えている状態のことを精神病と言うのかもしれないと思うとき、世の中のほとんどの人が精神病患者だといってもいいようですね。
イスラエルの幼稚園で、子供たちにこう教えていました。
「手のひらは、もらうためより あげるため」
こういう教えを小さいときから徹底的に教え込まれた国と、
人のために何かをすることより、自分のために何かをしてもらうことを当たり前のように思ってしまった国。
きっと、国の力ってこういうところから大きな差になってしまうのではないかと思うのであります。
季節の変わり目、木の芽時は精神のバランスが崩れやすい時でもあるようです。
そんなときだからこそ、自分のことを考える前に、大事な人に何ができるのかなんて考えながら歩きたいものです。