赤塚高仁ブログ

セントウ体制

2013.04.18

  築44年の鉄筋コンクリート住宅に住んでおります。

鉄筋コンクリートかテッコンキンクリートか、よくわからずにいましたが、

その他に借金コンクリートってのもあるって話です。

 

    とにかく、水廻りがどうしようもなくガタガタです。

水道管は鉄管だから錆びサビ、赤い水が出ます。

風呂、浴槽の表面もボロボロ。

近頃では水道管は、取り換え可能な工法となっていますが、昭和の高度成長の時代はあらゆるものが使い捨て。

住宅も例外ではなく、ずっと大事に使うってことは前提条件になかったようです。

ワシの父さんは、せめて丈夫な家を・・・と、鉄筋コンクリートで建築してくれました。

ただ、頑丈な骨格ではあっても、血管がボロボロではいけません。

それでも、44年ももったのもありがたいことです。

    手すりも、階段も鉄部分はボロボロです。

屋上に上る階段などは、傾いてしまって、危なくて登れませんし、手すりも持たれると千切れそうです。

虫歯の治療のように、悪くなったところは切り取って治します。

 

 

 ショウルームに続く第二期工事が始まりました。

玄関周りの改修と浴室を新たに作り変えます。

 

と、いうわけで、 お風呂が使えないものですから 近所の銭湯に通ってます。

ケロリンの黄色い風呂桶、懐かしいです。

モザイクタイルの壁画、日本の原風景です。

背中に綺麗な絵の描いてあるお兄さん方、カッコ良すぎます。

 

  では、今夜もセントウに行くとしますか。

腰に手を当てて、コーヒー牛乳を飲むの、素敵じゃないですか。

子供の頃、父とよくきたこの銭湯。

五右衛門風呂といって、現場で出た木切れを燃やして風呂を沸かしていたのですが、

週のうち何度かは、銭湯にきてました。

父は、40歳でいまの家を建てたのでした。 以来、湯沸かし器で沸かしたお湯でお風呂に入れるハイカラな生活となったわけです。

あの頃の父の歳をいつの間にか追い抜いて、洗い場の鏡に映る自分の顔に父がだぶって見えます。

このごろ一日の進む速さが加速してるように感じてなりません。

 

  どんなに時が流れて、何もかもが移り変わっても、

ワシらは、生まれて、生きて、老いて、死ぬ。

生まれながらに、死のキャリアであり、生まれた瞬間に死刑宣告されてこの世に出されてるってことは、未来永劫変わりません。

銭湯にきて、濡れたタオルを振りながら町内をサンダルで歩き、亡き父のこと思い出す今日この頃です。

 

  さてさて、こちらのセントウ体制、どうなりますやら。

どうか、すべての人が平安で、喜びの中にありますようにと天の父に手を合わす、ネガネガオヤジなのです。

 

 

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