いま日本人が取り戻すべきもの
住宅営業の日本トップのセールスマンとして知られ、今では超優良工務店の凄腕経営者であり、
この方が住宅業界で唯一一目を置く御仁が、このようなブログをお書きになっています。
かねくらいもうけてください カネクライモウケテクダサイ と澤田先生から言われ続けてきたワシが、おめおめと人の前で能書きを垂れている場合ではありませんが、何故だかお役が与えられてしまいました。
講師料につられたのかも知れません。
本来なら、澤田先生のような影響力のある方が話すべきことですが・・・
戦争は、実に多くの大切なものを奪ってしまいます。
昭和20年12月31日、GHQは「修身」「日本歴史」「地理」の授業を停止、さらに、教科書を回収し、製紙の材料にしました。 その量、1万1250トンにものぼったそうです。
国のためにここまで献身的に尽くす民族を見たことのなかった米国は、
「日本人が二度とアメリカに歯向かえないよう、祖国を愛し、皇室を敬い、公に尽くす精神を根絶やしにするにはどうしたらいいか」を研究し、実行しました。
ルーズベネディクトの「菊と刀」は、その研究資料だと糸川博士に教えてもらったことがあります。
例えば、米国は日本人に「我が国」という言葉を禁止しました。
これで、祖国へのアイデンティティは失われるのです。
この流れは、今も続き、多くの日本人が日本を「この国」と呼んでいます。
「我が家」でなく「この家」
「我が社」でなく「この会社」と呼んでみるとわかります。
「この国」とは、実に傍観的です。
民族の歴史を一切教えず、宗教的教育を根絶やしにしました。
人間から歴史を取り除いたら、それは、もはや動物以下です。
何故なら、民族とは歴史を共有するものの集まりだからです。
また、GHQが廃止させた「修身」とは、自分ひとりが立派に生きる、というだけでは不十分であり、国や社会とのつながりを持たなければならないという教えだったようです。
単に「いい人」を目指すものではありません。
自分の生き方を正すことで、周囲の人が正され、さらにその人たちによって国や社会が良くなってゆくという広がりを持つ教えだったのではないでしょうか。
私心なく、天下国家に役立つ人間になることを教えることで、自分もよくなる。
それが本当の修身だったようです。
今の日本の苦悩は、歴史や皇室の意味や、神話を通して「日本人」であることを思い出すところからやり直さなければならないということでしょうか。
しかも、もっと哀しむべきことは、それを金儲けも出来ないワシのような能書き親父が話さなければならないほど、誰も本当のことがわからなくなってしまっているということに尽きると思えるのです。
手遅れといわれても、知ってしまった限りは、たとえ一人の人のためにでも伝えなければいけないという気持ちだけは、こんなワシにもあるようです。