人間にとって成熟とは
産經新聞に、尊敬する曽野綾子さんの新刊の広告が出ていました。
人はみな平等に歳をとるが、しだいに人生が面白くなる人と、不平不満が募るひとがいる。
両者の違いは、いったい何か。
1・ 正しいことだけをして生きることはできない
すべてのことに善と悪の両面がある
2・ 「努力でも解決できないことがある」と知る
人生は想定外そのもの
3・ 「もっと敬われたい」という思いが自分も他人も不幸にする
自分の不運の原因は他人と考える不幸
4・ 身内を大切にし続けることができるか
憎む相手からも人は学べる
5・ 他愛のない会話に幸せはひそんでいる
最期を迎える老人の心は柔和である
6・ 権利を使うのは当然とは考えない
遠慮という言葉で表される美学
7・ 品がある人に共通すること
思ったことをそのまま言わない
8・問題だらけなのが人生とわきまえる
他人より劣ると自覚できれば謙虚になれる
9・ 自分さえよければいいという思いが未熟な大人を作る
内面は言葉遣いに表れる。
10・ 辛くて頑張れない時は誰にでもある
どんな仕事にも不安や恐怖はある、諦めることも一つの成熟
まだまだ続きます、「うまみのある大人」は敵を作らない・・・とか
でも、この本を買って読むことはないでしょう。
なぜなら、本を読んでもワシは、変われないことを知ってしまったからです。
聖書の中に「絶えず祈って歩きなさい」とありますが、「歩く」という訳がよくありませんね。
「生活する」というギリシャ語の誤訳でしょう。
たとえ聖書を読んでいても、生活において実践しなければ、聖書を知ったことにならないのだと思えます。
この影を正面から逃げずに見据えて、光に出たいと願います。
闇は光の中にあり、闇は決して光には勝たないのだから。
真に、この成熟した方のように、こんなふうに人を導けるような人間に成長させられたいと願わずにいられません。