みつばちの世界
2013.08.21
子どもの頃、みつばちハッチというアニメを観て涙をこぼしたものです。
いや、タイトルは みなしごハッチだったでしょうか。
タツノコプロダクションが制作した、昆虫の世界の物語です。
とにかく、みつばちの話なのです。
昨日、みつばちのことをブログに書いたものですから、今日の新聞の社説にギョッとさせられました。
気温が35度を超えると、卵やサナギを守るため、みつばちの働き蜂は水を巣の中にまいて羽で扇ぎ、温度を下げる。
巣の表面が70度になっても、巣の中は35度に保たれるそうです。
すごい性能のエアコンです。
また、このエアコンは暖房も可能で、羽を動かすための強力な筋肉を震わせて、熱を発するのです。
車のエンジンを空吹かしするようなものでしょうか。
この発熱の技を使って、天敵のオオスズメバチをやっつけます。
スズメバチが巣に侵入してくると、数百匹の働き蜂が一斉に殺到し、天敵を包み込む球になります。
球の中の温度は47度、みつばちは49度まで耐えられるが、スズメバチは45度で昇天。
熱殺蜂球形成、蒸し殺しの技です。
そんな高度な生き残りの術を持つみつばちが、最近謎の大量死に見舞われています。
市販の蜂蜜から、ネオニコチノイドが検出されたといいます。
人間には害のないレベルと報道されていますが、問題はみつばちの健康。
みつばちの暮らせないような世界では、人間も生きてゆけないような気がするのです。