神話を体感する会
2013.12.16
7年前、親友の出路雅明さんと立ち上げた「神話を体感する会」
あっという間に、6年の月日が流れました。
12月の月嘗祭の夜、五十鈴川で禊ぎをして、夜の神宮のお祭りを奉観させていただくのが毎年の恒例となりました。
身を切るように冷たい真冬の五十鈴川。
150名もの参加者が禊ぎをします。
声を出してはいけません、無言の行です。
10分ほどでしょうか、主催者だったワシは、ぼんぼりを持って先に入り
みなさんが来られるのを川の中で待ちます。
骨が震えてくるくらい冷たいのです。
もはや、冷たいという感覚を通り越して、痛いと言った方が正確でしょう。
不思議なものです。
初めての禊ぎは、無我夢中 周りを見渡すこともできませんでした。
何年かして、出路ちゃんと二人でぼんぼり持って先に入ったとき、
初めての禊ぎ、ぼんぼりの灯りが目当てであり、希望だったことを思い出したのです。
どなたが持っていてくださったのでしょう、修団の先生だったでしょうか。
この灯りが、初めての人の希望になる。
そう思えた時、凍るような川の中に入っていけました、準備体操もなく。
自分のためでなく、誰かのためなら人は思いもよらない力を出せるのだと教えられた気がするのです。
主催者を降り、さとううさぶろう兄にバトンを渡しました。
末長く会が続いてゆきますようにと祈ります。