心ひきしまる有難い冷たさ
天気に不満を言う癖のある人がいます。
「今日は雨やで、いやな日やなぁ」
「日射しが強くて困るわ」
「寒くてあかんわ」
「熱くていややわ」・・・ 外に出ると、何気なく天気に文句を言う。
おそらく、TV見てても否定的な評論を繰り広げていることでしょう。
「まったく、この都知事、だいたい人相が悪いやん。 性格が顔にでるんやで」
・・あ、これはワシのことでした。
TV見て文句を言うようになったら、困ったぢぢいだと思ってましたが、知らず知らずのうちにやってしまう今日この頃。
それにひきかえ、ワシの親友のパン屋の久米さんは、どんな時も口から出る言葉は「ありがたいですわ」
知り合ってやがて30年になりますが、本当にどんなときもそうなのです。
ストレスでガンになって、手術をするというのに
「いままでよく働いてくれた胃に感謝ですわ」
ワシからみたら、人に裏切られてるとしか思えないのに、その人の心配までしてる。
常に口からでる言葉が「嬉しい」「ありがたい」「楽しい」・・・愚痴、泣き言、悪口、文句の類いを聞いたことがありません。
一緒に旅に出ても、「わあ!きれい」といつも喜んでくれます。
ところが、ときどき同じ景色を見ても
「こんな夜明け、別に普通ですよ、どこにでもあるし」なんて言う人いますよね。
人が喜んでいるのに、わざわざ否定的なことを言わなくてもいいのに。
どこにでもあったって、喜んでもいいじゃないですか。
そのひと、人間関係がうまくいかないとよく愚痴をこぼします。
それはそうでしょう、一緒に旅行きたいと思わないですし、誘いたくなくなりますものね。
口をひらくと「悪い言葉」が出るとき、神様の宿らない身体になっているのかも知れません。
気をつけたいものです。
今日は雨、恵みが注いでます。
しんしんと心引き締まる冷たさ・・・ありがたいですわ ぶるぶる