伊勢の道
ずいぶん久しぶりに、中山先生のお宅を訪ねました。
今野華都子姉が伊勢に来られることの報告もかねて二人でゆきました。
不思議な地鎮祭のあと、ふっと中山先生を訪ねなければと思わされ、向かったのです。
目が見えなくなって心の目で世界を見ておられる中山先生、
今野姉の顔も姿も見えないはずなのに、すべてが見えているように話をされます。
そして、急にこう言われました。
「今野さん、あなたは伊雑宮から内宮へ来られた方ですね」
「赤塚さん、伊勢に人導くのがあなたのお役です。
どうか、お役を果たしてください」
不思議な言葉に、遠い記憶が呼び起こされるような気がしました。
人と人とが出会うには、出会う訳があるのです。
出会ったその人から、何を学ぶのか、その学びを喜びと取れるかが自らのまなび。
どうか、目の前に来たものを喜んでください。
楽しんでください。
そして、人と争わない、戦わないで、和らいで素直な自分の本当の魂を思い出してください。
天には「愛」しかありません。
人が死んで、この世を去った時、天の親様は 「何をしてきたか」とは聞きません。
「どういう想いで人生をすごしましたか」と聞かれますよ。
人生に悪いことは起こりません。
起きたことは、すべていいことです。
天皇様のように、自分をなくして人のために生きること、それがスメラの道。
それを目指すのです、つくし、和する。
自分が喜ぶこと、 自分が喜んでいない世界で人を感化することはできませんし、人に通じません。
どうぞ、人間思案しないでください、すべては天が決めるのですから。
いよいよ中山先生の世界は、これからのヤマト人にとって最も大事な領域だと思えます。
ひとりでも多くの方に、中山先生にお出会いいただきたいと願わされてならないのです。
伊勢の道、いよいよ大切な時代になりました。