赤塚高仁ブログ

すべてはホントで、ウソかもね

2014.02.07

 去年、NHKの特番に大感動し、録画して何度も繰り返し見ました。

ワシなんか、難聴の自分にすぐにへこたれ、補聴器がないと人前に出るのも消極的になります。

それなのに、その番組に取り上げられた作曲家は、35歳で聴力を失い、

その後、絶対音感を頼りに交響曲まで作曲したといいます。

東北大震災の人々を力づける曲のため、東北の寒い夜、冷たい海の水を感じながら構想を練っておられました。

のたうちまわるほどの苦悩の闇の中から聞こえてくる旋律を拾い集めて音楽が生まれる。

猛烈に感動しました。

実際に、涙でましたもん。

 

 ところが、昨日あたりから新聞が、その作曲家の作品は全部別の人が作った曲で、耳が聞こえないというのも事実じゃないと書き立てています。

「裏切られた」とか、「信じていたのに」とか その曲に感動した人たちがコメントしてます。

 

 わが師、糸川博士が「新聞で、信じていいのは日付だけ」と言ってました。

 

その作曲家と、ゴーストライターとは18年間の付き合いだと書いてました。

写真見ると、ヤギみたいなおとなしそうなおっちゃんです。

かたや、作曲家は、野獣のような風貌で、まるで、S田M男さまのようではありませんか。

そういえば、作曲家もS.M 50歳

そんなことは、どうでもいい。

そんなに長きにわたって、関係を続けてきたのは、単純に利害だけではないのだと思えます。

お互いに「好き」でなければ、長く付き合えるわけないじゃないですか。

一度は愛し合ったふたりが、憎みあいながら別れてゆく。

二人の間に、限界点を超えるほどの何かがあったのでしょうね。

 

 何があったのかは知りませんし、知る必要も、知る気もありませんが、

どうやら、世の中では別に珍しいことでもないようです。

本の著者が、原稿一枚も書いていないこともザラにあることみたいですし、

100万枚以上売れた、ある歌の詩は、ワシの友達が某ミュージシャンの名前で書いたものだということも知っています。

そのことの善し悪しをジャッジするのではありません。

「素晴らしい!」と感じた自分の気持ちが 「本心」 ならば、それでいいとワシは思うのです。

そのことで、何かが世の中に送り出され、誰かの救いになる。

そのために、それぞれかかわりを持つ人が為すべきことを為す。

時として自分の不本意なことでも、やらねばならないときもあるのかも知れませんね。

イエスの12弟子の一人、ユダは銀貨30枚でイエスを売ったことになってますが、

彼がいなければ、十字架を通るイエスの預言の成就は成りませんでした。

ユダの気持ちになったら、嫌でしょ、そりゃ。 そんな役。

作った人も、曲を世に出した作曲家M.Sさんも、おそらくこの物語のシナリオを考えた仕掛け人も、レコードを作った人も、コンサートに行った人も、それぞれがすべきことをしたのでしょうか。

すっごい物語やなぁーーー!!と ワシ 感動してます。

もしかしたら、アポロが月に行ったという映像が、ハリウッドのスタジオで撮影されていたらどうよ?

日本人の超ヒーロー、力道山が北朝鮮の人だと知ったときも、ちょっとビックリやったなぁ。

 

 すべてはホントで、ウソかもね!

 

 

 

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