まど・みちおさん
2014.03.01
大好きだった童謡詩人の まど・みちおさんが亡くなりました。
104歳でした。
やぎさんゆうびん
ふしぎなポケット
ドロップスのうた
いちねんせいになったら・・・・
心の奥の方から聞こえてくるメロディー
ずっとずっとなつかしいです
とりわけ、ワシが大好きなのが 「ぞうさん」です
「ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね」
あきらかにこれは、いじめですね、差別ですね
どんな時代にも、どんな場所でも いじめはあります
それが人間と言うものだと、聖書にも4000年前からの記録があります。
ところが、まどさんの凄いのは次のぞうさんのセリフなのです。
「そうよ かあさんも 長いのよ」
ワシは泣きました
ぞうさん・・・小象は、バカにされたとか、いじめられたとか劣等感のスイッチを入れません
大好きなお母さんと一緒なんだと喜んでいます
なんと美しい風景なのでしょう、なんて素敵な愛をもって育てられたぞうさんなのでしょう
二番、 いじめっ子たちはこう聞きます
「ぞうさん ぞうさん 誰が好きなの」
彼らは、本当に大事なものが分からずにいます
だから、このぞうさんの答えに戸惑いながらも つい聞いてしまうのです
するとこう答えます
「あのね、 母さんが好きなのよ」
美しい日本語は、時代を超えて魂を癒します。
そんな涼やかな風を吹かせてくださった、まど・みちおさんが天に帰ってゆかれました。
どうか、天から日本に光を注いでくださいますよう お願いします。