特異点
2012.03.18
「次の時代は、特異点から始まりますよ」
21世紀が始まる前に、わが師糸川英夫博士はよく言っておられました。
逆転の発想という言葉の生みの親である、糸川博士は、未来予測の天才でした。
「特異点」という言葉は、何度博士の口から聞かされたかわかりませんが、今になってみると
その先見性と確かさに驚かされるのです。
これまでの延長線上には、未来はありません。
全く次元の違う、新しい一点から次の時代が始まるのです。
その点のことを、「特異点」と言います。 そう博士は、言いました。
どうしても、つい、過去の習い性で、これまでのように過ごしてしまう。
変わることに、抵抗をする。
すべてはみな、移り変わっていっても。
でも、一歩前の道に踏み出すには、ほんの少しの捨てる勇気があればいい。
それは、自分のプライドやエゴを離れて、大事な誰かに喜ばれる存在になること。
2012年12月23日、マヤの5000年間の暦が終わるといいます。
人類の滅亡だと、騒ぎ立てるアホな連中もいますが、人類は滅びません。
ただ、これまでの価値観を捨てられなければ、新しく生まれ変わろうとするこの星の中に、
活かされてゆくのは容易でないかもしれません。
ワシは、住宅の世界でも「特異点」が始まったことを感じます。
「一ミリのウソもない家づくり」 によって、住宅を産業から文化にシフトさせましょう。
すべては、住む人の笑顔と健康のために