お墓参り
2014.04.10
1948年5月14日 テルアビブの小さなカフェでイスラエル国は建国宣言をしました。
初代首相になる ダビッド ベングリオンの宣言のあと、涙で歌われた
ハティクバ。
ベングリオンは、アラブ諸国の猛攻撃を耐え忍び、
ユダヤ人国家の発展に生涯を捧げた世界的に有名な、偉大な政治家です。
彼の名を知らない人はいないほどです、日本を除いて。
イスラエルの空港は、ベングリオン空港と名づけられています。
普通のイスラエル観光ツアーでは決して行かない場所が、ワシの旅ではメインイベントとなっています。
国の中心、エルサレムで政治活動をしていたベングリオン。
ある時子供たちと話す機会があり、子供らの将来の夢を聞きました。
銀行員になりたい、教師になりたい、スポーツ選手になりたい、
みんな都会に住んで生活するのが当然という顔です。
ベングリオンの顔がみるみる真っ赤になり、机を叩いて叫びます。
「この国の60%を占める荒野のに挑む者はおらんのか!
イスラエルの未来は荒野の開拓にかかっているんだ!」
開拓者精神の薄れゆくイスラエルの将来を危惧したベングリオンは、
首相の座を譲り、自ら砂漠の開拓村に入植するのです。
そのときベングリオン、77歳。
それから10年、偉大な建国の父は荒野の小さな家で生涯を終えます。
87歳で天に帰ったベングリオンは、愛する妻ポーラとともにチンの荒野を見下ろす丘で眠っています。
この地は、我が師 糸川英夫博士の最も愛したところです。
「荒野に挑む」という糸川先生の著書に詳しく書かれています。
是非お読みください。
旅の仲間みんなでハティクバと君が代を歌いました。
なぜか誰の目からも涙がこぼれてきました。