バランス
2014.04.29
褒められると調子にのり、
叱られると落ち込む
普通にしていることがむつかしいのです、ワシは。
それから、すぐ人を信じて、のめり込みます。
目の位置を変える、カメラのレンズを引いて観ることが大切ですね。
医療界の革命のような細胞を発見したという若い女性科学者が、
時代の寵児のようにもてはやされましたね。
彼女も、割烹着でマスコミの前に現れましたっけ。
何十兆円もの利権を生む研究のようです。
あのフィーバーぶりをみて、危ないなぁと思ったのは、ワシだけではないはずです。
日本はアメリカと違って、自己主張はケガのもと。
バランスをとって、自分を低くすると、上に立てる国柄です。
建国以来 2674年、変わらぬお約束のようです。
あの女性科学者が、
「いいえ、私の力ではありません、会長、社長、スタッフの力です、
私は苦しんでおられる方が、ひとりでも楽になっていただきたいと祈っているだけです」
と、コメントだけして表にでてこられなかったら、きっと違うふうになっていたことでしょう。
研究がウソかマコトか、ワシにはわかりません。
でも、ワシらの国は、やっぱり謙虚に生きる修業の場であることを気づかせてもらえました。
持ち上げられたら、落とされる。
振られた振り子は戻ります。
中庸でいることは、何もしないことではなく、
バランスをとり、人間関係をより良くしながら、豊かな人生を生かされることかも知れません。