奇蹟の退院
2014.05.19
6才で出会い、ずっと一緒に生きてきた親友が、ある日突然ステージ4のガンと宣告され、肝臓や脳に転移しているために、手の施しようがないと医師が話したのは3月5日のことでした。
花が好きで、14才のとき 「オレな、花に人生捧げるわ」と決め、
東京農大に進み、蘭の成長点培養の先駆けの仕事を始めました。
花に話しかけながら育てる彼の蘭は、綺麗で魅力的で全国で人気がありました。
ワシらの関係は、中学3年生の時のままでしたが。
男前なのに、花と結婚したからと独身を通しているヤツです。
弱って病院で小さくなった彼が、どうか復活してくれるようにと、聖地エルサレムでも祈りました。
いなくんもわざわざ彼のためだけに津まで来てくれました。
本当のことはわかりません。
なにが起こったのかわかりません。
ヤツは、日曜日に退院したのです。
脳と肝臓にあった影も消えました。
奇蹟と呼ぶしかありません。
昨日、ワシが建てさせてもらった彼の家に、ウナギ弁当買って訪ねて行きました。
お母さんの分も。
ワシは断食ちうで、野菜と味噌をもって。
うまい!うまい!とペロリと平らげましたね。ヤツはウナギを。
ある日突然、メッセージはやってくるようです。
言葉であったり、カラダの痛みを通してだったり。
天が伝えてくれている、そのメッセージから何を受け取り、
自分はどうするのか。
奇蹟が人をかえるのではありません。
その後の歩み、言葉、行動が運命を変えるのですね。
ヤツは、実に多くのメッセージをワシに届けてくれました。
死ぬまで親友だと思っていましたが、
向こう帰ってもずっと一緒にいる魂だと、改めて思わされました。
そんな友があること、宝と思えます。