レクイエム
死んだ父は、花火大会の夜はいつもこう言いました。
「 ヒュルルル~ ってB29が焼夷弾を落とした時の音と一緒や 」
必ず、そう言いました。
だから、私は 焼夷弾を見たこともないのに 花火が打ち上げられる時そのことを思うようになってしまいました。
津の町が空襲で焼け野原になった時、父も母も命からがら逃げ回ったそうです。
お腹が裂けて、外に出てしまった自分の内臓を必死で自分の中に詰め込んでいる人。
ばらばらになった死体。
焼けただれて、「水 水・・・」と倒れた若い女性。
小さい弟をおぶって、走り回った若き日の父にとって、生涯消すことのできない景色だったに違いありません。
一般市民を焼き殺す、恐ろしい国。
無差別殺人を罪というなら、 ユダヤ人をガス室に送ったナチスドイツと変わらない米国。
新型爆弾の効果を知るために、普通の爆弾を広島・長崎に落とさなかったのも実に狡猾な作戦です。
広島の平和祈念館の石碑 「やすらかにお休みください。 あやまちは二度と繰り返しません」 って
どうして主語がないのでしょう。 「米国曰く」とちゃんと書いてください。
落とされた方が悪かった? そんな風に洗脳された戦後の日本です。
原爆を落とした方が、悪いに決まってます。
そんなこともわからんようになったんか・・・
それでも、そんな目にあわされても、その国と仲良くできるヤマトの民です。
だから、ヤマトは世界の希望であり、灯明台たる美し国なのです。
昭和天皇の御聖断のお陰で、戦争を終えることができ、
御身を捨てて、国民を救ってくださった陛下を思うとき、かたじけなさに涙こぼれます。
8月15日、日本武道館で全国戦没者追悼式が とりおこなわれます。
天皇陛下の御言葉拝聴いたしましょう。
正午から、1分間の黙祷を捧げましょう。
私は、そんなことに無関心でした。
でも、13年前 やまとこころに目覚めてから、三重県護国神社で追悼式の中継を聞き、玉串を捧げさせていただくようになりました。
終戦60年のときは、靖国神社で祈らせていただきました。
イエローハットの鍵山秀三郎さんと一緒に、3年間ほど参ったでしょうか。
この数年は、オリベックスの島村夫妻に諏訪湖の花火大会に連れて行っていただくようになりました。
正午の黙祷は、移動する車の中でラジオを聞きながらとなりましたが、
夜空を彩る諏訪の花火は、英霊の御霊に捧げるレクイエム。
祈りを込めて味あわせていただきます。
ひゅるるるる~ 焼夷弾でなく、花火が空に咲く、
そんな時代の日本に生まれさせていただけたこと、魂いっぱい感謝します。
そして、今を支えてくださっている英霊の御霊に 合掌 。