9月1日 月曜日 温故知新
朝夕めっきり涼しくなりました。
秋の風です。
8月が終わり、9月が始まります。
ほんの10年前を思うとき、時間はこんな速さだったでしょうか?
単純に歳をとったから、時が速く流れているだけではないように思えます。
どこで何をしていても、フェイスブックで瞬時に誰が何をしているのかわかってしまったり、
テレビの情報待つまでもなく、インターネットで検索できる。
本屋さんに本を注文すると、平気で2週間くらいは待たされましたね。
先日、夜中にアマゾンに注文したら、その日の午後届きました。
文房具もコピー用紙も、頼んだら 明日くる。
この便利さ、速さ、驚かされてしまいます。
東京でひとり下宿して、四畳半に暮らしていた頃、電話もなく、友達とつながるのはもっぱら手紙でした。
夜中に書いた手紙を、朝起きて読み返すと、とても出せないような文章だったりして、書き直したり。
あまりの熱さに、書いた本人が引いてしまったり。
相手に届くのに2~3日かかり、 すぐに返事を書いてくれたとしても、一週間後に返信が届く・・・そんなスピードだったですね。
緊急の用事は、大家さんに電話が入り、伝言だったり、折り返し公衆電話で10円や100円を握りしめて、コインの落ちる音にハラハラしながら急いで用件をまとめたものです。
メールを打つようになって、返信を待つのが短気になっているようです。
何度も着信を見てしまいます、何分かの間に。
毎日郵便ポストに手紙が届いていないか確かめたペースが、ものすごく短くなっているのですね。
しかも、文章も推敲することもなく、文字も手書きのアナログからデジタルへ。
新しい一か月の始まり、そして一週間の始まり。
古きを懐かしんでいるわけではありません。
新しいことを批判するのではありません。
古いものは消え去ります。
新しいことも残るものはわずかでしょう。
古くて、新しいものだけが残るように思えます。
変えられるものを変える勇気を
変えられないものは受け入れる謙虚さを
そして、変えてはならないものを見分ける智慧を与え給え、と祈ります。
新しいものを拒否するでもなく、古きものを懐かしむでもなく、
忘れてはいけないことを大切に魂に刻み、変わり続けて参りましょう。
諸行無常、万物流転、 すべてはみな、移り変わってゆきます。
なりたい自分になりましょう、 なりたくない自分を生きるのは、自分に対する侮辱ですから。