損得、好き嫌いを超える瞬間
Uさまと奥さんが、現場見学会に来られたのは、去年の12月のことでした。
たくましく男らしいのは、Uさんがプロのスポーツ選手だからという理由だけでなく
話す言葉の一言ひとことに、すごくパワーを感じるから。
奥さんは、スタイルバツグンの京美人。
接客させていただいて、いっぺんに大好きになりました。
お話を伺うと、奥さんの過失でお家が焼けてしまった。
ご主人の試合遠征中に、何もかも焼けて失くなってしまった。
ショックから立ち直れず、しばらく借家住まいで沈んでいたけど、「魔法の家」って
広告見て、初めて動いた、とのことでした。
高級住宅街にある豪邸が全焼、しかし、Uさんは、ワシにこう言った。
「僕は、今までのいろんなこと一度手放すことができて、また新たに頑張る気持ちになってるんです。だから、妻に感謝してるんですよ。」って
ワシは、惚れた。 男心に男が惚れる。
ゼロ宣言、神様が宿る家は、添加物のカタマリのローコスト住宅よりもコストがかかります。 だから、Uさんが選択されたのは、定期借地権による夢の実現。
「所有」から「使用」 そして「成長」へ
ところが、いよいよ借地契約の直前になってUさんは、迷われた。
いろんな人の意見に揺さぶられた。 その土地は、ずっと憧れてきた場所だと言うのに。
断りに来られたUさんは、夢は夢のまま置いておいた方がいい、夢が叶うとそこからもう人生が終わってしまう気がする、そう言われました。
プチン、
ワシは、こんなこと言ってしまいました。
「もうやめてもらって結構ですが、Uさん、プロのスポーツ選手でしょ。子供たちに夢を与えるのが仕事でしょ。 自分の夢が叶ったら怖いなんて、かっこ悪すぎる。
夢を次々叶えてゆく姿を、見せ続けるのがプロの選手とちがうんですか。
なんで自分のことばかり見てるの。罪悪感で、言いたいことも言えず、寒く暗く狭い借家暮らしに耐えて、家事をしてる奥さんのために家を建ててあげてくださいよ。」
しまった!と思いましたが、後悔はありませんでした。
本当の気持ちでしたし、利害の感情や、好き嫌いを超えて、目の前のこの人に幸せになってもらいたい。
そんな、祈りにも似た思いだったでしょうか。 お客様と共に泣いたのも、初めてのことでした。
すべて任せると言ってくださった、Uさまの心の大きさに感謝です。
昨日の打ち合わせには、美人のお嬢さんも一緒に来られました。
プランが決まりました。
地下駐車場にトレーニングジムもある、ゼロ宣言、神様の宿る家。
Uさんの決断が、最幸の選択だったと喜んでいただける日のために、力を合わせて
顔晴ります。
すべては、出会う方の笑顔と健康のために。