訪ねてくれる人
「あかつかさーーーん、いま津にいるんやけど、あかつかさん、どこにおる?」
懐かしい電話の声です。
四日市のうっちーーこと内田さん。
ずいぶん長いこと会ってませんでした。
電話も久しぶりです。
ちょうど一件打ち合わせが終わり、日曜日は珍しく午後ずっと家にいるつもりでした。
(缶詰になって執筆活動しようと思ってました)
「蝸牛が翔んだとき」という本を出版させてもらったときに、名古屋で悠々クラブという会で話をさせていただいたのでした。
20年前のことですね。
家族ぐるみの付き合いをさせてもらえるのは、内田さんの人柄が素晴らしいから。
内田さんが、荒い言葉や怒りを含んだ言葉を吐くのを聞いたことがありません。
家の中でもそうだと、奥さんの裕子さんは言います。
一緒にお昼は、津の名物 うなぎ を食べに行きました。
美味しいうなぎですが、誰と食べるかでもっと美味しくなるのですね。
少し会わなかった時間も、あっという間に埋まり、
それぞれが会わなかった時間が、それぞれにとって良かったのだと思えるのは素敵なことです。
また、会いましょうね! と別れて
さて、執筆活動・・・と、思ったらメールが
「赤塚さん。いま、静岡県を通過中です。午後4時くらいになりますが、赤塚建設に伺ってもいいですか?
旅の写真、1枚を赤塚さんと写したいのです。少しおじゃまをするくらいでかまいません(*^_^*) 」
・・・ちょうど、いるから待ってます・・・
「ありがとうございます。
どうしても、旅始めは赤塚さんとの1枚から、思いまして・・日曜日にすみません(>_<) 」
サンマーク出版の敏腕編集、鈴木七沖さんじゃありませんか。
ふーちゃんの「へそ道」、今野華都子姉さんの「顔を洗う 心を洗う」、鍵山秀三郎さんの「頭のそうじ 心のそうじ」
大野勝彦さんの「よし かかってこい」 それから、斎藤一人さんの担当としてとっても有名人。
お、もしかして私の本を出してくれるのかしら。
ほどなくキャンピングカーでやってきた、鈴木さん。
17歳の息子との二人旅。
神奈川から三重へ、和歌山、四国と走って、九州は熊本がゴールという旅の始まりに津へきてくれた。
奥さんを亡くし、息子と生きてきた鈴木さんは、いのちと真正面から向き合ってきた人です。
「いのちのまつり」 という、草場さんの本も鈴木さんが編んだものと聞き、なるほどと思わせていただきました。
ロックンローラーを目指している17歳の息子に何かを伝えようとして、キャンピングカーで旅している姿に感動しました。
短い時間でしたが、深いひとときとなりました。
またね、と別れてすぐ鈴木さんのフェイスブックにこんな風に書かれていました。
【どうしても、この人に会うことから始めたかった】
東京から三重県に移動して、どうしてもこの人に会わなきゃならないな、と思ったのが津市に住む赤塚高仁さん。
話をさせていただくうちに、一気に謎解きの入り口に立てました。
...
赤塚さん、オレ、何度も泣きそうになったことを白状しておきますよ。短い滞在でしたが、時間じゃないから。
素晴らしい出会いに心から感謝いたしますm(_ _)m
これから花窟神社へ。そして明日は和歌山県新宮市の神倉神社へ。 」
そして、すぐあとにも
【 いのちがのっかった"いのり"】
「人間が使う言葉なんて波動が粗いからな。でもさ、粗い波動の言葉で真理に近づくことはできる。
せめていい言葉を使わなきゃ。だから言葉はたくさん知っておいたほうがいいの。わかるか? ロックンローラー。
しかし、その大切なことを表現するときは、言葉は捨てなきゃアカンからな。言葉より大切なもの......いのちがのっかった"いのり"や。
君のいのりが言葉を超えてあるかどうか。ロックンローラー、それだけは覚えておけよ」
...
赤塚 高仁さんが息子に語ってくれた言葉。間違いなく「いのち」がのっかっていた。
隣で聞いていて、涙が溢れそうになるのを必死でこらえたオレ。
獅子巌に着くまで、その話が彼の口から出てきたから、よっぽど印象深かったんだと思う。 」
出会いは、偶然という風の中にあるものだけど、きっと聖なる約束という必然がその後ろに流れていると思うのです。
生きててよかった。
よき友が訪ねてくれる、それ以上の幸せはありません。