退職の挨拶にきてくれた友
「 一身上の都合で、退社することになりました」
そんな一本の電話を受け取り、いろんな思いが湧かされました。
9月いっぱいで辞めた友が、私の会社を訪ねてくれたのは夜のこと。
ささやかながら、寛子さんの手料理でおもてなし。
新しい門出を祝おうと、お迎えしたのでした。
人が去るのは、「希望がなくなった」から。
どんなにたくさんの理由を並べようと、真の想いはその一点。
人と人との付き合いの中で、何よりも大切なのが、その相手に希望を見いだせるかどうかでしょうか。
経済的な理由や、好き嫌いもあるでしょうが、希望さえあれば一緒にいられる。
私も、私の元を去っていった仲間たちのことを思うとき、少し胸が痛くなるのです。
その人と出会ったのは、4年ほど前のことだったでしょうか。
コンピューターが得意な人で、ホームページのことでアドバイスをくれたのがきっかけで、ご縁が生まれました。
私の中に希望を見つけ、ブログを書くようにと言ってくれたのはその人でした。
「赤塚社長、 御社の一番の商品は、赤塚社長あなたです。
だから、あなたの思いをあなたの言葉で書き続けてください。
それが、御社の成功につながりますから」
新しいことは、なかなか取り組むのに抵抗がありますし、継続はもっと難しいと怠け者の脳が私にささやきます。
「毎日書いてください。 必ずホームページへの来場者が増えてゆきます」
ずっとチェックしながら、励ましてくれたのもその人でした。
久々に会ったその人は、とてもいい顔をしていました。
新しい一歩を踏み出そうとしている、冒険者の瞳でした。
これまで務めていた会社の、愚痴、文句、悪口、泣き言など一切言わず、感謝の言葉を自然に話す素敵な人になっていました。
彼のお陰で、私のこのブログを読みに来てくださる方の数が、毎日数千人を超えているそうです。
地方の小さな工務店のホームページに来場してくださる方がそんなにもあるなんて奇蹟的なことですね。
彼の情熱のお陰だと、心いっぱい感謝します。
20代後半の彼が歩いてゆくこれからの道に、たくさんの華が咲きますようにと祈ります。
利害、損得、を一切超えて、一杯やれる素敵な友がある人生を嬉しく思います。
腰の痛みも、一気に回復に向かいました。