人生は喜ばせごっこ
熊本は阿蘇で、大野勝彦さんと玄海竜二さんの二人の舞台。
ここはホンマに美術館かいな?というような大衆演芸の世界が出現。
大阪からの玄海さんファンの掛け声に、まるで新世界。
私が何よりも嬉しかったのは、あのオープン前の荒れ果てた状況から10年。
37万人を超える来場者があったということ。
風の丘美術館を訪ねる人たちが、魂から癒され、エネルギーを充電して帰ってゆかれる聖地になっているということ。
そして、なによりも、大野先生と玄海さんの男の友情による 「喜ばせごっこ」を体感できたこと。
日曜日の新聞に、やなせたかしさんの特集がありました。
やなせイズムの中核は、人を喜ばせ、笑顔にすること。
アンパンマンが大ヒットしたのは70歳代。
34歳でフリーになった後、器用で仕事の速いやなせさんの元には様々な依頼が舞い込み、
「困った時のやなせさん」と頼りにされたそうです。
やなせさんは、こう言ってます。
「ぼくは、ひとが笑うのを見るのが好きだ。
馬も犬も笑っているようにみえる時もあるが、
人間のように声をたてて、涙を流して笑わない
人がいちばん人らしいのは笑うときだ
だからぼくは人が人らしくうれしそうに笑う声が好きだ」
いつも「人の笑顔のために」考え抜かれていた、やなせたかしさん
全国で200ものご当地キャラクターを手掛けたやなせさん。
それもほとんど無償だったというから驚きですね。
明日でやなせたかしさんが亡くなってちょうど1年です。
生きている間に人を喜ばせた量だけ、その人の命はこの世に残る人の魂に生き続けるのです。
人は、2度死ぬ。
一度は、肉体が亡びるとき。
もう一度は、すべての人から忘れ去られるとき。
2度目の死を遠ざけるような生き方をしたいものです。
私の大好きな、イエスは 2000年経っても世界中の人たちの心の中に生き続けています。