赤塚高仁ブログ

ROGAN

2015.02.16

 ずっと目が良かったので、目が悪くなるなんて考えもしませんでした。

世の中にどうしてあんなに眼鏡屋さんがあって、TVでも宣伝しまくっているのかさっぱりわかりませんでした。

数年前から、小さい文字が見づらくなり、とうとう新聞の字が見えなくなってしまいました。

メガネの宮崎に行ったら「ROGANです」やて。

メガネも一度作ったら終わりではないのですね。

度が進む・・・そうです。

老化というものを体感させていただけることは、味わい深いものです。

 

 この世に生まれてくる苦しみ

 老いてゆく苦しみ

 病んで

 死んでゆく苦しみ

 愛する人に会えないのも苦しみ

 会いたくない人に会わなければならないのも苦しみ

 欲しいものが手に入らない苦しみ

 四苦八苦のこの世は苦しみの世界だと仏陀は言いました。

 そして、苦しみの原因は自分について考える執着だと。

 

そうすると、苦しみの消えている世界とは、自分がいない世界ということになるのでしようか。

そういえば新約聖書「ガラテヤ人への手紙」のなかで、パウロはこういっています。

「私はキリストと共に十字架につけられた。

生きているのは、もはや私ではない。

キリストが私のうちに生きておられるのである」

また、「キリストの奴隷となって初めて、本当の自由を得た」とも言っています。

 

 自由というものを、勝手気ままに自分の思い通りにすることだと思っている間は、決して到達できない世界なのでしょうね。

やがて死ぬときに、この肉の器を捨てて、

自分勝手に作り上げた「私」という錯覚をも手放し、

ああ・・・おもろかった と、笑ってゆけるようにどんどん軽くなってゆきたいものです。

目が良かった間に、もっと本を読んでおけばよかった・・・と過去を悔やむのがエゴの特徴のようです。

メガネをかけるとまだハッキリ字が見えるのですから、たっぷり読書を楽しみます。

 

 大事な友達にガンが発見されて、リンパに転移しており早ければ2年といわれたそうです。

その友は、「よかった、短期目標を達成するだけの時間はある。 長期目標のために後継者を育てる気になったよ」と私に言いました。

前よりもっと生きている実感のある、いい顔でそう言いました。

 

 頭で知っていることは、わかっていることにはなりません。

やっていることが、本当の知っていることと言えましょうか。

知るとやるとは天地の差!

 かっこ悪くても具体的に実践です。

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