駄菓子屋さん
2013.08.11
自宅のすぐ近くに“駄菓子屋さん”があります。
とても小さいお店で入口も狭いのですが、夕方になるとお店は小学生でいっぱいになります。
店舗の造りは、昭和の懐かしい雰囲気を残したままで、ガラスケースに陳列されたカップやキャラクターの置物たちが昭和の時代を思い出させてくれます。
お菓子は一つ10円や20円のガムや飴などが並んでいて、自分の好きなだけカゴに入れて“おばちゃん”のところへ持って行きお金を払います。
ほとんどの子供たちは100円を握りしめて駄菓子を買いに来ます。
そして、子供たちがお金を払う時、おばちゃんが、「あと20円分買えるよ」とか「ちょっとオーバーしたから一つ返そうか」など子供たちにやさしく教えてくれるのです。
先日、娘が駄菓子屋に行きたいというので連れて行ったところ、時間が早かったせいかお客は私達だけでした。
おばちゃんにいつからお店を始めたのか聞いたところ、昭和45年から始めて、今年で43年目になるということでした。
お店を始めた頃、お菓子を買いに来ていた小学生たちが、今ではお医者さんになっていたり、先生になっていたり、良いパパになっていたりしてると嬉しそうに話してくれました。
その子供たちが大人になった今も、一人一人の顔を覚えているそうです。
「この前、子供の頃に駄菓子を買いに来てくれていた男性に会ったんだけど、僕たちの思い出の場所なのでずっと変わらずにお店つづけて下さいと頼まれたのよ」と笑いながら話してくれました。
きっと、地元の人から愛されて必要とされてきたからこそ、こんなに永く“駄菓子屋さん”が続いているのですね。
“おばちゃん”の笑顔が素敵で、とても温かかい気持ちになりました。