坪単価のトリック
土、日の新聞広告には住宅のチラシがたくさん入っていますね。
これだけたくさんのチラシがあれば、これから建てようと思っている方もどこで建てればいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
チラシの中には坪29.8万円!とか書いてある広告があります。
本当にその値段で建つの!?と不思議に思います。
その場合広告の下の方に書いてある小さな文字にご注意下さい。
何か書いてありませんか………!?
そうです。 別・途・工・事 の文字です。
仮設工事、屋外給排水工事、照明器具、浄化槽工事、外構費、設計監理料などの工事が坪単価に含まれていないことがあるのです。
実は、坪単価で単純に比較することはできません。
坪単価を出すのに、「床面積」、「施工面積」のどちらで計算するのかによっても変わりますし、同じ床面積でも、シンプルな家より凹凸の多いデザインの方が坪単価が高くなります。
坪単価は、家の広さによっても変わります。
例えば50坪の家が坪単価50万円で2500万円の場合、30坪の家にすれば1500万円で出来るわけではありません。
それは、面積に関係なく1軒の家に必要なキッチン、お風呂、トイレなどの設備の数は変わらないからです。
床面積が半分になったからと言って設備にかかる費用が半分になるわけではないですよね。
だから、延床面積が小さい方が割高になってしまうのです。
さらに、同じ面積でも設備機器や建具などをグレードアップすれば坪単価も変わります。
標準仕様に満足できず、グレードアップした仕様に変更すると、本体価格が変わり結果的に坪単価も変わってしまいます。
場合によっては、基本仕様から変更すると変更料まで追加される場合もあるらしいです。
実際に、最初は坪単価が安かったはずなのに、結局は高くなっていた…ということもあるようです。
というわけで、坪単価にあまり惑わされないようにして下さいね。