呼吸する壁
2013.08.07
室内の壁の仕上げといえば、ビニールクロスが一般的です。
でも「神様が宿る家」では、室内の壁にビニールクロスは使いません。
何故なら、ビニールクロスは「呼吸しない」壁だからです。
自然素材としてよく使われているものに“珪藻土”があります。
しかし、珪藻土は自分自身で固まる性質がないため大量の接着剤が必要になります。
接着剤自体もちろん体に悪いのですが、さらに怖いのが接着剤の効力がなくなった時です。
珪藻土は焼成されると“結晶シリカ”というものが数%ほど発生します。この“結晶シリカ”は発がん性のリスクが高いといわれています。
接着剤の効力がなくなり、“結晶シリカ”が粉塵となって室内に舞い、肺に入ると人体に悪い影響を与える可能性もあります。
「神様が宿る家」で使用するスペイン漆喰は100%天然素材です。自硬性があるため、接着剤がなくても時間とともに石のように固くなっていきます。
調湿効果にも優れ、さらにスペイン漆喰は一般の漆喰より吸放湿性能が高く、まさに日本の気候風土に合った「呼吸する壁」なのです。
漆喰は自浄作用や殺菌作用にも優れ、カビ・ダニの発生も防いでくれるので清潔に過ごせます。
ということで、多少の手間や費用がかかったとしても、住まう人の快適さと健康のために私達は「スペイン漆喰」を使用します。