世界のどの国でも住宅は【文化】なのです。住宅が【産業】になっているのは日本だけです。
家作りという一生一代の選択のため、ハウジングセンターの住宅展示場は休日ともなると大賑わいです。
ちびっこが退屈しないよう、綿菓子の屋台が出たり、秘密戦隊ゴレンジャーショーまで開催されています。
モデルハウスでは、夢のような飾り付けがなされた室内で、ニコニコ笑って営業マンさんがすり寄ってきます。
綺麗な写真がたくさん載った立派で豪華なパンフレットを何冊ももらい、袋に入れて持ち歩くのです。
「営業マンがとても親切だったからこの会社に決めました」
家作りの多くの方々の選択は、こんな風になされているようです。
でも、ちょっと待ってください。
その営業マンは、契約をするのが仕事で、家を作ることに関してはアマチュアですよ。
住宅展示場のモデルハウスは、だれも住むことはなく数年で解体されてゆきます。
ハウジングセンターでのイベントにはお金がかかるのに、入場料は無料です。
一冊何千円もするようなパンフレットを何冊もらってもタダです。
プランも無料で描いてくれます。
それにモデルハウスで働いている人たちの給料はどうなっているのでしょう。
「営業マンがとても親切だったからこの会社に決めました」
家作りの多くの方々の選択は、こんな風になされているようです。
でも、ちょっと待ってください。
その営業マンは、契約をするのが仕事で、家を作ることに関してはアマチュアですよ。
住宅展示場のモデルハウスは、だれも住むことはなく数年で解体されてゆきます。
ハウジングセンターでのイベントにはお金がかかるのに、入場料は無料です。
一冊何千円もするようなパンフレットを何冊もらってもタダです。
プランも無料で描いてくれます。
それにモデルハウスで働いている人たちの給料はどうなっているのでしょう。
実に単純明快です。
すべてのコストは、契約した家の代金に含まれています。
TVのCMの費用、登場する芸能人のギャラも契約金額に含まれているということなのです。
こんな風に、「住宅が産業」になっている国は日本だけです。
世界のどの国でも、「住宅は文化」なのです。
本来の建築そのものにではなく、余計なものにコストを奪われるから家が高くなります。
原価を下げるために徹底的な合理化が図られ、効率が最優先されて工業化製品がふんだんに使われる家が日本の標準となるわけです。
先進国のどこに行っても、壊すためのモデルハウスを作る愚かな国はありません。
アメリカの展示場を数え切れないほど見学しましたが、すべて販売し、人が住むために作られた家です。
ハウスメーカーなる業態が存在するのも世界で日本だけであるということを知った方がいいのかも知れません。